…チェロの音は人の声に近いんですって。
日本って、なんて美しい文化を持った国なんでしょう。
遺体をお棺に収める仕事…納棺師。
家族見守る中、亡くなった方の身体を拭き清め、服を着せ替え、故人に代わり旅立ちの準備をする。
亡くなった方の尊厳は、どこまでも守られ、決して肌を露出させることなどなく…その手さばきは、静かで流れるように美しい。
旅立ちの支度を見つめながら、生前と変わらぬ美しさを取り戻していく故人を見つめながら、残された者たちは、悲しみの中にも安堵し、思い出をかみ締める。
きっといい旅になるのだと自分に言い聞かせ、残される者も又、心に旅立ちの準備をする。
誰もが忌み嫌う仕事に着いてしまう主人公 小林大悟。
しかしその仕事は、彼の中にあるなにかを揺さぶった。
人の死を金に変え、死者に触れる仕事は、まわりに受け入れられることは難しい。
友人は離れ、よき理解者であったはずの妻さえも…
BGMを驚くほどに抑え、随所に音を大切にする演出がみられる。
衣擦れの音、食べ物を食らう音がその代表であろう。
音をクローズアップすることで、静寂や生きるということまでもがみえてくる。
納棺のシーンから回想シーンに入っていく導入がよく計算されている。
前半にコミカルなシーンなどがあり、気付かぬうち深い部分にはいっている。
いかにも口下手な日本人らしい愛情表現の入れ込み。
しゃれている。
誰もが忌み嫌うことを題材にすえたこの映画、
観終わる頃にはスクリーンに釘付けとなり、会場から長いため息が漏れる。
美しく、温かく、少し滑稽なこの映画、是非 ご覧頂きたいと思う。
*一言*
エンドロールが終わるまで、1人も席を立たない映画に初めて出会いました。
劇場中が笑う映画は、時々ありますが…スプラッター映画でもないのに‘うわぁ~’とみんなでおののいてみたり(笑)
微動だにしないご遺体役の 白井小百合さんに拍手。
おくりびとの作曲って、久石さん。…ぽにょ のかたですよね?
年齢的に、はまる?はまらない? があるのかもしれませんが…。
‘私って、結構和風好き’という方などにもお勧めです。
2008/9/4
日本って、なんて美しい文化を持った国なんでしょう。
遺体をお棺に収める仕事…納棺師。
家族見守る中、亡くなった方の身体を拭き清め、服を着せ替え、故人に代わり旅立ちの準備をする。
亡くなった方の尊厳は、どこまでも守られ、決して肌を露出させることなどなく…その手さばきは、静かで流れるように美しい。
旅立ちの支度を見つめながら、生前と変わらぬ美しさを取り戻していく故人を見つめながら、残された者たちは、悲しみの中にも安堵し、思い出をかみ締める。
きっといい旅になるのだと自分に言い聞かせ、残される者も又、心に旅立ちの準備をする。
誰もが忌み嫌う仕事に着いてしまう主人公 小林大悟。
しかしその仕事は、彼の中にあるなにかを揺さぶった。
人の死を金に変え、死者に触れる仕事は、まわりに受け入れられることは難しい。
友人は離れ、よき理解者であったはずの妻さえも…
BGMを驚くほどに抑え、随所に音を大切にする演出がみられる。
衣擦れの音、食べ物を食らう音がその代表であろう。
音をクローズアップすることで、静寂や生きるということまでもがみえてくる。
納棺のシーンから回想シーンに入っていく導入がよく計算されている。
前半にコミカルなシーンなどがあり、気付かぬうち深い部分にはいっている。
いかにも口下手な日本人らしい愛情表現の入れ込み。
しゃれている。
誰もが忌み嫌うことを題材にすえたこの映画、
観終わる頃にはスクリーンに釘付けとなり、会場から長いため息が漏れる。
美しく、温かく、少し滑稽なこの映画、是非 ご覧頂きたいと思う。
*一言*
エンドロールが終わるまで、1人も席を立たない映画に初めて出会いました。
劇場中が笑う映画は、時々ありますが…スプラッター映画でもないのに‘うわぁ~’とみんなでおののいてみたり(笑)
微動だにしないご遺体役の 白井小百合さんに拍手。
おくりびとの作曲って、久石さん。…ぽにょ のかたですよね?
年齢的に、はまる?はまらない? があるのかもしれませんが…。
‘私って、結構和風好き’という方などにもお勧めです。
2008/9/4